仮面ライダードライブ 第30話「真犯人を語るのはだれか」その１

第30話「真犯人を語るのはだれか」その１








「ほう？ブレンが仮面ライダーを仲間に引き入れたか」（ハート）



「一体、どんな手を使ったのかしら？後でボロが出なければいいけど」（メディック）











「まさか、あいつ…」（ハート）


ハートは何か心当たりがあるようで…









「１２年前の銀行強盗事件ですが、関係者の居場所を更新しておきました。早急に全員始末しなさい。早急にです」（ブレン）



「分かってるよ！」（根岸）









「見事でしたよ、仮面ライダーへの攻撃。まあ、逃しはしましたが…次も期待しています」（ブレン）



「…あぁ」（剛）












「フフフ…そうしていると思い出しますね。裏切り者のチェイスの事を…」（ブレン）









免許センターの屋上でチェイスと話す進ノ介



「昨日は悪かった。１２年前に起こった事件の中で、親父が殺されたんだ。その事件の真相に近づけるかも知れない…。そっちに頭が行き過ぎて、目の前の被害者を見失ってた」（進ノ介）


『人間を守るのが、仮面ライダーの使命ではないのか！』という前話のチェイスの言葉を思い出す進ノ介










「あんたのおかげで目が覚めたよ。さすが、仮面ライダーの先輩だな」（進ノ介）










「家族…とは、そんなに人の心を乱すものなのか？」（チェイス）


「え？」（進ノ介）


「お前も、霧子も、剛も。家族が絡むと平常心を失う」（チェイス）












「乱すものじゃないな。大切なもの。だから問題が起きると、つい乱れちゃうんだ」（進ノ介）











「つい…乱れちゃう？」（チェイス）










霧子は剛の携帯に連絡を入れるが、やはり出ない…


そこへ進ノ介、チェイスが屋上から降りてきた









「連絡つかないのか？」（進ノ介）


「あっ…はい。２人を待ってたんです。丸谷さんが何か思い出したみたいで」（霧子）


「丸谷さんが？」（進ノ介）









「１２年前のあの時、俺どんよりを感じた気がするんす」（丸谷）


「えっ…強盗に入った銀行の中でか？」（進ノ介）


「はい。昨日、ねぎ兄に襲われた時に思い出したんすけど…」（丸谷）



「やはり、あの事件にはロイミュードが絡んでた可能性が高まりましたねえ」（本願寺）










「その傷跡は？」（チェイス）


「知ってるのか？」（進ノ介）



「001には、氷の針を使って人間の記憶を書き換える能力があると聞いた。これは、その時できる傷に似ている」（チェイス）

「記憶を書き換える？」（進ノ介）


「じゃあ、剛がブレンに従っていたのは…」（霧子）









「俺の記憶があやふやだったのは…」（丸谷）
「１２年前の事件の真実を隠すため！？」（本願寺）
「001が現場にいたから！？」（りんな）
「やばっ！もしかして、全部繋がっちゃう？」（西城）


「もう、何でもっと早く言わないのよ！？」（りんな）


「誰も聞かなかったからだ」（チェイス）


チェイス…


「でも、ゆかりちゃんにはこの傷はなかったような気がする」（進ノ介）









「と言う事は、ゆかりちゃんは001の事を覚えているかも知れません！」（霧子）




霧子はすぐさまゆかりが入院している病院へ向かいます








「泊ちゃん。敵の狙いは、１２年前の事件関係者の口封じです。ゆかりちゃんの警護も」（本願寺）



「わかりました」（進ノ介）


進ノ介も霧子の後を追います









「さあて、我々は丸谷さんを全力で守りましょう！今の警察上層部は信用できませんからね！」（本願寺）








霧子は病室へ入るなりゆかりに問いただす


「ゆかりちゃん、覚えてるんでしょ？１２年前の銀行強盗事件、現場で何があったの？」（霧子）


「嫌…」（ゆかり）



「泊警部補を撃ったのは本当に根岸だったの！？現場で怪物を見なかった？人間に化けたりしてなかった？あなたが見たもの、全部話して！」（霧子）



霧子、かなり興奮状態で…










チェイスが街を歩いているとシグナルバイクが飛んできた












「霧子の連絡は無視しても、俺の所には来ると思った」（チェイス）



「誘い出した！って言いたいの？」（剛）








「耳の裏を見せろ」（チェイス）



「えっ、何で？」（剛）



「耳の裏を見せろ！」（チェイス）










「ああ～もう調子狂うなあ！とにかく、今日こそお前を倒す！」（剛）













「仕方がない。実力行使だ」（チェイス）












素面での闘いから両者変身しての戦いへ突入







執拗にゆかりに詰め寄る霧子

「１２年前のあなたは一体何を見たの！？」（霧子）
「嫌！知らない！」（ゆかり）
「あなたの証言に真実がかかってるの！お願い、思い出して！」（霧子）
「嫌なの！」（ゆかり）
「あの時の事、証言できるのはあなただけなの！」（霧子）
「何も見てない、何も知らない！」（ゆかり）


遅れてきた進ノ介はそのやり取りを見ていた







「やめよう、霧子」（進ノ介）











「泊さん…。どうしてですか？001の正体が分かれば、剛を操ってるかもしれない奴が、泊さんのお父さんを撃った真犯人が分かるかもしれないんですよ！？」（霧子）











「それでもだ。思い出したんだよ、俺。真実を突き止めたいからって、人を傷つけるような事はしちゃいけないって」（進ノ介）




怯えるゆかりを見た霧子は我に返る










「俺達は、市民を守る警察官なんだから…だろ？」（進ノ介）



「泊さん…」（霧子）











「すみません、嫌な思いをさせてしまって」（霧子）


「すみませんでした」（進ノ介）



2人はゆかりとその母親に謝り、病室を後にする









その頃、マッハとチェイサーは激しい戦いを繰り広げる








そして両者、必殺フルスロットル発動



2人のライダーキックが空中でぶつかり合うとチェイサーはさらにもう一蹴り入れ、マッハを変身解除へ追い込みます











剛の耳の裏に傷痕があることを確認










「用は済んだ」と去ろうとするチェイス



「おい！いいのか？トドメ刺さなくて！俺は、何度でもお前を倒しに行くぞ！」（剛）



「俺にも分かる。お前を倒すと、霧子の心が乱れる」（チェイス）













「お前には言われてくないんだよ…！」（剛）











その頃特状課には、仁良がやってきていた


「本願寺君、聞いたよ？ロイミュードに襲われた丸谷をかくまってるんだって？」（仁良）


「さすが仁良さん。情報が早うございますねえ」（本願寺）


「また襲われたら危険だ。捜査一課で厳重に保護しよう。さっ速やかに引き渡したまえ」（仁良）



「はい、承知致しました。丸谷さん！丸谷さ～ん！」（本願寺）










随分あっさり承諾するなと思いきや、なんと丸谷がいっぱい


ニンニンの分身の術か？と思ったら…









「どうぞ、お好きな丸谷さんお連れ下さいませ」（本願寺）



「え、え？？」（仁良）











「フフッ、よくやったぞ。カラフルコマーシャル！」（りんな）




その2へ続く





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